会社設立時の株主について
今回は、会社設立時の株主について説明となります。
株主
株主は、設立した会社にお金を出資したかわりに、会社の株式を受け取った人のことです。
設立前は、発起人と呼ばれる人です。
発起人は、株式会社の設立時に少なくとも1株は、引き受ける義務があります。
1株を引き受けるということは、1株分のお金を出資するということです。
株主と役員の違い
株主と役員の違いを、簡単に説明すると次のとおりです。
株主は、会社のお金を出資する人です。
役員は、会社の経営を株主から委任されている人です。
株主の権利
・配当金の受領・・・保有している株式数に応じて、会社の利益の一部を
分配して貰えます。
・議決権の行使・・・株主総会で意見を述べたり、重要な決議に投票が出来ます。
・株主優待 ・・・割引券や施設利用の優待券などが貰えます。
(上場企業が設けている場合が多いです。)
株主構成
株主構成は、会社の株式を誰がどれくらいの割合で保有しているかということです。
設立時の株主構成は、出資金の割合で決まります。
例えば、あなたと友人の2人で、資本金300万円の会社を設立したとします。
あなたと友人は、同額である150万円をそれぞれ出資した場合の株主構成は、
あなたが50%、友人も50%となります。
株主構成に関連する言葉に、「持ち株比率」があります。
「持ち株比率」とは、株主が、会社全体の株式総数の何割を
保有しているかを表します。
先程の例で1株が1万円の場合
あなとと友人が保有する株式数は、それぞれ150株となります。
持ち株比率で表すと、あなたが50%、友人も50%となります。
持ち株比率が高い株主は、株主総会での発言権が強くなります。
株主構成の注意点
・家族や親族が株主になる。
設立当初はいいかもしれませんが、会社の規模が拡大したり、事業承継を
行う際に色々と問題が起きる可能性が高くなります。
・複数名の株主がいる。
株主の意見が相違した場合は、業務が停滞する恐れがあります。
・発起人より出資額が多い株主がいる。
発起人が本来やりたい業務が出来なくなる可能性が高いです。
まとめ
今回は、会社設立時の株主についての説明でした。
株主は、会社へお金を出資してくれる人です。
出資金(資本金)が多ければ、会社を経営していくうえでもいいのかも知れません。
発起人であるあなたより、出資額が多い株主がいれば、あなたが思い描いた
業務をするにあたり支障が出てくるかも知れません。
発起人であるあなたが、会社の株式を出来る限り多く保有することをお勧めします。
出資金が少ないのであれば、金融機関等から創業融資を受けることも考えましょう。
設立時の会社は、発起人が株主となり、役員もされている会社も多くありますから。